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ギャンブルをやめて3ヶ月〜1年で起きること。判断力とお金が戻る【データ検証】

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ギャンブルをやめて3ヶ月から1年

ギャンブルをやめて3ヶ月。ここまで来られる人は多くない。QuitMateのデータでは、3ヶ月(90日)を越えたチャレンジは全体の約11%だ。

この約11%に入った人の投稿は、それ以前と少し違う。お金が貯まった、時間が増えた、という話だけではない。「あんなものに何万も使っていたのが信じられない」「結局ギャンブルがしたかっただけだと気づいた」。こういう、自分を一歩引いて見る言葉が増えてくる。

3ヶ月の効果:「次は勝てる」が薄れる

ギャンブルを続けさせていたのは、「次は勝てる」「負けた分は取り返せる」という思い込みだ。3ヶ月あたりで、この思考がほどけてくる。

「宝塚記念もなんとか回避。元々馬が好きだと思ってたけど、そうでもないことがわかりました。結局ギャンブルしたかっただけ」(85日目)

「ギャンブルに手を出すということは、自分の現状を変えずに『なんかいいことないかな』と運にすがってるだけ。自分の現状を変えることこそがやるべき事でした」(85日目)

賭けている間は、これが見えない。距離を置いて初めて、自分が何にお金を払っていたのかが冷静に見える。お金の価値の感じ方も変わる。

「1000円でパチ、ひどい店だと10回転しか回せなくて、600円ってパチたった6回転分…絶対ウニの方が幸せな気持ちになれるよね」(85日目)

ただし、注意がいる。3ヶ月は「もう大丈夫」と気がゆるむ時期でもある。とくに、少しお金に余裕が出てきたときが危ない。

「3ヶ月近くしてそわそわし始めてきた。理由ははっきりわかっていて、少しお金の余裕ができてしまったこと。あわよくば増やせたらいいなぁなんて思っている。この考えが浮かんできた時は大体やってしまうので、マジで気をつけよう」(85日目)

半年:3ヶ月を越えた人の約55%がここまで来る

QuitMateのデータでは、3ヶ月を越えた人のうち、半年(180日)まで続くのは約55%だ。

ここで禁酒との差が出る。お酒の場合、3ヶ月を越えた人の約76%が半年まで到達する。ギャンブルは約55%と低い。身体の離脱がない代わりに、引き金になる「機会」がいつまでも消えないからだ。給料日も、暇な休日も、これからずっとやってくる。だから長く続けるほうがむしろ難しい。

それでも、半年に近づくと「我慢」が「忘却」に変わっていく。

「『我慢』ではなくて、『忘却』。これが全ての悪しき習慣を断つ最強のマインドです」(85日目)

「今日は競馬のでかいレースあるのね。多分ボートもオールスターらしいけど、誰が優勝戦乗ってるかも知らない。成長しまくりなわたくし」(86日目)

レースの結果を追わなくなる。出走表を見なくなる。ギャンブルが生活の前提から外れていく。

1年後の世界

ギャンブル1年。到達率は約1.5%。ほとんどの人はここまで来られない。ただ、来た人の生活はかなり変わっている。

いちばん大きいのはお金だ。賭けに消えていた額が、まるごと借金の返済と貯金に回る。

「ようやく友人からの借金を完済できた。これで前に進める」(85日目)

「定期券代をギャンブルに使わず、カードも使わず現金で払えたなんて、社会人になって初めてです」(85日目)

そして、空いた時間とお金が別のものに変わっていく。

「ダイエットは17kg減量、転職活動をして退職届を出し、新しい技術を学ぶためにPCを新調した。今は全く新しい世界が見える」(85日目)

お金の使い方そのものが、人を傷つけるものから、人を喜ばせるものに変わる。

「デパ地下で良いチョコレートを買って彼女にプレゼントしようと思います。以前なら負けててそこまで頭が回らなかったので、生き金を使ってる実感が湧いてます」(85日目)

それでも、やりたくなる日は来る

長く続けても、ギャンブルへの衝動が完全に消えるわけではない。

「85日経過しても、相変わらずパチ屋に行きたい気持ちがなくなることがありません。貯金があっても行きたいものは行きたいんです。それでも、またスリップを繰り返すのは絶対に嫌だから、今日もやりません」(85日目)

「やりたくないか」と聞かれれば「やりたい」。その気持ちを抱えたまま、それでも行かない日を積み重ねる。これが長期の本当の姿だ。なぜこれほどやめにくいのかは「なぜギャンブルはやめられないのか」で掘り下げた。

失うものもある。手っ取り早い刺激と、現実から逃げる場所だ。

「人工的な刺激にしか反応できないなんて寂しすぎます。自然の中にあるごくわずかな音、光、風、匂い、確かにそこにあるのに感じることができない自分を変えていきましょう」(85日目)

折れても戻ってきた人たち

最後に、いちばん伝えたいデータがある。

QuitMateで90日以上に到達した人のうち、約6割は、その前に一度はリセットを経験している。 一度も失敗せずに走り切った人は、むしろ少数派だ。

一度リセットしたあと再挑戦して、最終的に90日以上を達成した人は687人いた。この人たちの挑戦回数は平均8.1回、中央値で4回。 最終的なストリークは平均239日まで伸びている。何度か折れて、それでも戻ってきて、走り切っている。

3ヶ月使った人が、続く人と続かない人の違いをこう書いていた。

「辞められる人は、投稿やコメントをほぼ毎日やっていて、辞めるための行動を試している。辞められない人は、たまに来て失敗の日記をつけて、我慢する・耐える・意志が弱いと言う。今までのやり方を諦めて、新しい行動を試している人が辞められてる」(85日目)

意志の強さではない。気がゆるんで1回やってしまっても、そこで終わりにせず、やり方を変えてまた始める。前回より続けば、それは前進だ。

まとめ

3ヶ月から1年。「次は勝てる」が薄れ、借金が減り、ギャンブルが生活の前提から外れていく。半年まで来る人は3ヶ月を越えた人の約55%、1年まで来る人は全体の約1.5%。数は少ないが、来た人の景色は確実に変わっている。

最初の2週間で何が起きるかは「ギャンブルをやめて2週間の効果」、慣れてきた頃の壁は「3週間〜1ヶ月の効果」に書いた。

衝動が消えなくても、行かない日を選び続けることはできる。折れても、また戻ってくればいい。

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