要点3行まとめ
• 数字と向き合い、「依存症かもしれない」と認める
• すべての賭博ルートを遮断し、支援ネットワークを築く
• 渇望は10〜20分でピークアウト——波に乗ってやり過ごせば必ず収まる
1. 数字と向き合う——「依存症かもしれない」と認める
厚生労働省の調査によると、**成人の約1.7%(推計320万人)**にギャンブル障害の疑いがあります。それでも専門機関を受診する人は1割未満です。
- 失った総額を書き出す
- 借金と債権者をリスト化
- 1週間の賭け時間を記録
パチスロで300万円の借金が記載された明細を直視し、治療に踏み切ったという人もいます。
2. トリガーを把握し、アクセスを完全遮断する
ギャンブルは「火」、アクセスは酸素。
- 自己申告・家族申告プログラムでパチンコ店を出禁にする
- スマホ・PCに Gamban / BetBlocker をインストール
- クレジットカードのギャンブル利用制限(三井住友カードなど)を設定
- 衝動が湧く 時間・気分・一緒にいる相手 を記録し、避けるか他の行動に置き換える
3. セーフティネットを築く(人と専門家)
一人でギャンブルを断つのは 10倍難しい。
- 自助グループ: ギャンブラーズ・アノニマス(GA)の全国ミーティング
- オンラインコミュニティ: QuitMate、X(旧Twitter)の「#断ギャンブル」
- 信頼できる友人: 90日間、財布・口座・クレカを預ける
- 専門機関:
- CBT(認知行動療法) で賭け思考を書き換える
- 薬物療法(ナルメフェン等)で渇望を軽減
- 外来 / 入院プログラム で環境トリガーを遮断
4. ドーパミンを健全な方法でチャージ
脳はまだ“報酬サイン”を欲しています。
- 瞬間運動: ジャンプ20回、5分ウォーク
- マイクロ学習: 語学アプリ1レッスン、ギターの新コード
- ソーシャル報酬: ベッティングアプリを開く代わりに友達へメッセージ
5. 渇望の波を乗りこなし、再発に備える
衝動=波。10〜20分で必ず下がります。
- アージサーフ: 衝動を1〜10で評価→深呼吸→低下を観察
- SOSリスト: 賭ける前に連絡する3人を登録
- リラプス対処表: 再び賭けてしまったら即サポートに電話→損失確認→ブロッカー再設定 —— 罪悪感より行動
忘れないで: 1度のスリップでこれまでの努力が消えるわけではありません。リセットも立派な前進です。
まとめ
ギャンブル依存を断ち切る鍵は、根性より“仕組み+仲間”。
ここで紹介した5ステップを実践し、自由への一歩を踏み出しましょう。
あなたならできる。1日1歩、賢い選択を。 ✨
ギャンブル断ち FAQ
Q. リハビリ施設に入らずにやめられる?
はい。自己申告プログラム、CBT、自助グループで回復した例は多数あります。環境刺激が強すぎる場合や借金が重い場合は入院・入所も検討してください。
Q. 渇望はどれくらい続く?
ほとんどの衝動は 10〜20分 でピークアウト。アージサーフと短時間の気分転換で乗り切れます。
Q. ベストな「ギャンブル防止アプリ」は?
Gamban / BetBlocker などのブロック系アプリに、回復コミュニティ QuitMate を組み合わせる“コンボ”が最も効果的。