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禁酒で白髪が減るって本当?髪・肌・見た目の変化を解説

アルコール Read in English

「禁酒 白髪 減った」で検索すると、SNSや掲示板に体験談がかなり出てくる。「禁酒3ヶ月で明らかに白髪が減った」「生え際の白髪がなくなった」。本当にそんなことが起きるのか。

私は依存症克服アプリQuitMateを運営していて、アルコールカテゴリだけで約750人のユーザーがいる。直接「白髪が減った」という投稿は正直ほとんどない。でも、髪や外見の変化に関する報告はかなりある。そして面白いことに、髪の変化は白髪ではなく、抜け毛やボリュームから先に来る。

論文と代謝のメカニズム、そして実際のユーザーの声を照らし合わせてみた。

禁酒と白髪

まず、白髪の仕組みを整理する

髪の色は、毛根の奥にあるメラノサイトという細胞が作っている。歳をとるとこの細胞が減って白髪が増える。一度死んだメラノサイトは戻らない。

つまり歳のせいで増えた白髪は「治らない」。これが前提。

じゃあSNSの体験談は全部ウソかというと、そうとも言い切れない。白髪の原因は加齢だけじゃないからだ。

お酒が白髪を増やす仕組み

加齢以外にも、お酒が白髪を加速させるルートがいくつかある。

酒の分解に体力を取られて、細胞の守りが手薄になる

酒を飲むと、体はアルコールを分解するために大量のエネルギーを使う。問題は、そのエネルギーが本来「細胞を活性酸素から守る」ために使われるはずのものだということ。

毎晩飲んでいると、体はアルコールの処理で手一杯で、細胞の防御まで手が回らない。メラノサイトは活性酸素に弱いので、守りが薄くなった分だけダメージが蓄積して、色素を作る力が落ちていく。

QuitMateにこう書いた人がいた。「飲酒が続くと髪の毛がボリュームなくなるんですよね。断酒続けると治るんですけど。肌もボロボロになるし、アルコールって内臓だけでなくいろんなとこに影響ありますね。」髪もメラノサイトも、この「いろんなとこ」の一部だ。

ストレスホルモンが色素細胞の「予備」を使い切る

2020年にハーバード大学の研究で、ストレスと白髪の関係がかなり詳しくわかった。

簡単に言うと、慢性的なストレスで体が緊張状態を続けると、毛根にあるメラノサイトの予備(幹細胞)が必要以上に使われてしまう。予備が尽きたら、もう新しいメラノサイトは作れない。白髪が増える一方になる。

で、慢性的にお酒を飲んでいる人の体は、まさにこの「ずっと緊張状態」に近い。脳が常に不安モードで動いていて、リラックスできていない。このルートでも白髪が進んでいる可能性がある。

栄養の吸収が悪くなる

お酒は腸での栄養吸収を邪魔する。特に亜鉛、ビオチン、葉酸あたりは影響が大きくて、どれも髪の色素を作るのに必要な栄養素だ。

メラノサイトが元気でも、材料が届かなければ色素は作れない。

で、結局白髪は減るのか

歳のせいで完全にメラノサイトが死んだ分は、禁酒しても戻らない。

でも、お酒のせいで「加齢+α」で白髪が加速していた人は、禁酒でその+αを止められる。まだ生き残っていたメラノサイトが回復すれば、そこからまた黒い髪が生える可能性はある。

SNSの「白髪が減った」はたぶんこれだ。白髪が治ったんじゃなくて、増えるペースが止まったか、弱っていた細胞が復活した。そう考えれば、あの体験談もそこまで的外れじゃない。

白髪より先に来る髪の変化

白髪が改善するかは正直わからないし、時間もかかる。でも禁酒で起きる髪の変化は他にもあって、そっちのほうがずっと早い。

まず抜け毛。QuitMateのユーザーで、20日目にこう書いた人がいた。

「ここ数日抜け毛が減った!アルコールって…コワイ」

65日目にはこんな声も。

「お酒を止めてから抜け毛が減り少しだけ痩せました」

栄養がちゃんと届くようになると髪が太くなって、ボリューム感が変わる。頭皮の血流が回復して、抜け毛が減る。この変化は禁酒後2〜3週間から始まって、2〜3ヶ月で実感する人が多い。

また、6日目にこう書いた人がいた。「アルコールが毛髪から完全に抜けるまで3ヶ月はかかるという話を聞いたので、髪の毛がパサパサになったり薄毛になる原因はアルコールにもあるという話は嘘じゃなさそう。」パサパサだった髪がしっとりしてくるのも、だいたいこのタイムラインだ。

禁酒で肌も変わる(しかも早い)

禁酒の美容効果で一番早く出るのは実は肌だ。

お酒は水分を奪い、炎症を起こし、コラーゲンの生成を妨げる。禁酒するとこれが全部止まる。

QuitMateでは、肌の変化に関する投稿が最も早いタイミングで現れる。

「肌荒れもだいぶ良くなったし、体調も回復中」(4日目)

「禁酒1週間です。まず明らかに違うのは顔の肌のコンディション。肌荒れは大幅に改善してます」(7日目)

「浮腫がなくなって、肌がすこーし良くなった気がする」(11日目)

218日目の人は振り返ってこう書いていた。「飲んだ後って浮腫むし肌乾燥するしで水分バランス崩れてたんだなぁとしみじみ。」

髪は数ヶ月かかるけど、肌は1〜2週間で変わる。禁酒の効果を早く実感したいなら、まず肌に注目してみてほしい。

禁酒がもたらす「見た目全体」の変化

禁酒を長く続けた人の投稿を読んでいると、外見の変化以上に「見た目への関心」が変わっている人が多い。

「お酒やめてから自分の見た目に関心を持つ様になったかも?コンタクトしてボロボロだった服や靴を買い替えたり、今日は久しぶりに髪型を思い切り変えた。断酒して約9ヶ月。表情も見た目も明るくなってる」(312日目)

「お酒を止めてから疲れも減って、体も心も軽くなった気がするので次は美容だな(50代男性)」(143日目)

「少し若返ったような身体の変化を感じます。良い方向に変わっている気がして、お酒を身体に入れたくないという思いも強くなっている」(234日目)

肌は変わる。抜け毛は減る。そして何より、「自分の見た目を気にかける余裕」が戻ってくる。飲んでいた頃は鏡を見る気力すらなかった人が、髪型を変え、服を買い替え、表情が明るくなる。

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