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禁酒の効果はすごい!3ヶ月〜1年で起きること【データ検証】

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禁酒の効果はすごい

依存症克服アプリQuitMateを運営していると、ユーザーの変化を間近で見ることになる。アルコールカテゴリだけで767人、累計2,884回のチャレンジが記録されてきた。そのなかで「禁酒の効果がすごい」と口にする人には、だいたい同じことを言っている。

身体が軽くなった、お金が貯まった。そういう話ではない。もっと根っこの部分。「判断力が戻った」「自分の頭で考えている感覚が久しぶりに来た」。こういう声が、3ヶ月を超えたあたりから急に増える。

なぜ3ヶ月なのか。そこに何が起きているのか。

禁酒3ヶ月の効果:「判断力が戻る」転換点

QuitMateのデータでは、3ヶ月(90日)を超えたチャレンジは全体の約8%だ。簡単な数字ではない。ただ、この8%に入った人たちの投稿は、それ以前と明らかに違う。

コンビニの酒コーナーを素通りできる。飲み会の誘いを断るのに気合を入れなくていい。2ヶ月目まではまだ「我慢」の感覚があったのに、3ヶ月目に入ると「別にいらない」に変わる。

84日目にこう書いた人がいた。

「酒飲んでた頃だったら勢いに任せてポチってただろうけど、正常な判断ができるようになっているので金策が先です」(84日目)

欲しいギターがあったが、衝動買いをしなかった。「正常な判断ができるようになっている」。この自覚が出てくるのが3ヶ月あたりだ。

脳の前頭部に、判断や衝動を抑える機能を担う部分がある。慢性的な飲酒で、ここが萎縮する。研究では、禁酒3ヶ月前後からこの部分の体積が回復し始めることが確認されている。

「判断力が戻った」と感じるのは、脳のその部分が実際に回復し始めているからだ。

もう一人、82日目の投稿。

「出来るだけ毎日投稿しようと考えている。理由は、1日に何回か『断酒してるんだ』と意識しないと弱さに負けてしまいそうな怖さがあることと、断酒して得られるベネフィットは、すぐに当たり前の日常になってしまうので、言葉にしておかないと、ただ『苦しい、虚しい』になってしまいがちだから」(82日目)

3ヶ月目は体調の変化が落ち着いてくる。回復を「当たり前」と感じ始める時期だ。そこに「1杯くらいいいか」が忍び込む。このユーザーは毎日の記録で自分を引き留めていた。

禁酒半年:3ヶ月を越えれば約76%がここまで来る

QuitMateのデータでは、3ヶ月(90日)を越えた人の約76%が、そのまま半年(180日)まで到達している。 3ヶ月に到達すること自体が難しいが、そこを越えた人の4人に3人がそのまま半年まで続いている。最初の3ヶ月が本当の山場だ。

脳には、経験に応じて配線が書き換わる力がある。禁酒を半年以上続けると、判断力を担う部分と報酬系のつながりが戻り始める。「飲まない生活」の回路が脳に定着していく。

半年を過ぎると、「努力して飲まない」から「別に飲まなくていい」に変わる。ある投稿の言葉を借りれば「飲酒という選択肢がメニューから消えた感じ」。

7年の断酒を続けているユーザーの投稿。

「僕がやってもらったこと、僕ができることとは。全体の福利とは。酒を飲む理由が無いなあ。」(7年目)

「飲まない理由がある」のではなく「飲む理由がない」。ここまで来るのに時間はかかる。ただ、3ヶ月を超えれば、その先は続きやすい。

1年後の世界

禁酒1年。到達率は約3%。ほとんどの人はここまで来られない。ただ、来た人の生活はかなり変わっている。

まず、時間の使い方が根本から変わる。飲酒に費やしていた夕食後の3〜4時間、翌朝の二日酔いリカバリー、週末の「飲みすぎて潰れた1日」。これが全部戻ってくる。年間で計算すると1,000時間以上が手に入る人もいる。その時間で資格を取った人、副業を始めた人、毎朝走るようになった人。

87日目の投稿。

「先程子供から産んでくれてありがとうとLINEが届き涙腺崩壊しました」(87日目)

お金の話もしておく。仮に月25,000円の飲酒代として、年間約30万。金額は人による。ただ、1年分を一括で見ると大体みんな同じことを言う。「これだけの金を飲んでたのか」。あるユーザーは86日目にこう振り返っていた。「もし、酒もタバコもやってなかったら、(趣味の車を)買えていたかもしれません。それぐらいお金をドブに捨ててた」。

人間関係も変わる。ただし、単純に「良くなった」とは言い切れない。飲酒を通じてつながっていた関係は薄くなる。一方で、シラフで付き合う関係が新しくできる。同じユーザーが「飲酒問題で崩壊しかけた夫婦関係が少しでも修復に向かっているといいなぁ」と書いていた。

禁酒で失ったもの

飲み仲間は減った。お酒をやめた途端に会わなくなる人がいる。「あいつ付き合い悪くなったな」と言われる。寂しさはある。

即効性のストレス解消法も失った。仕事で限界の夜、缶ビールを1本開ければ15分で楽になれた。散歩や筋トレは代わりになるけど、15分では効かない。

17年以上の断酒を続けている人が、クラフトビールのフェスに行ったときの投稿がある。

「お目当てのバンドは最高に良い感じだったし、昼食に入ったタイ料理屋も美味しかったし、一緒に行った彼女の笑顔を見れたし文句なんてないのに…。ああ、17年以上止めててもこんなです」(17年目)

17年経っても、飲みたくなることはある。禁酒ですべてが解決するわけではない。それでも、長く続けた人のほとんどは「戻りたくない」と言う。

折れても戻ってきた人たち

QuitMateのデータには、一度リセットしたあと再挑戦して、最終的に90日以上を達成した人が82人いる。 この82人は平均10.6回の挑戦を重ねている。10回失敗して、11回目で走り切った人が平均値だ。最終ストリークの平均は262日。

少量の再飲酒は脳のスイッチを入れてしまい、本格的な使用再開のきっかけになる。だから「1杯くらいなら」は危険な判断だ。ただ、それを経験して初めて「次は同じ失敗をしない」と学ぶ人もいる。

18年の断酒を続けているユーザーがこう書いていた。

「お酒をやめて、何とか生きられそうだと思うのに2年くらいかかりました。生きる事が楽しいと感じるのに5年くらいかかりました。これからも生きたいと思うのに7年かかりました。今もまだ苦しいことは沢山ありますが、今日も飲まない一日をおくりたいと思います」(18年目)

16年の断酒記念日にはこう書いた人もいた。

「今日は丸16年の断酒の記念日であり、17年目の第1日目。だから始まったばかり…」(16年目)

禁酒1日目から1年後までの全体像は「【完全ガイド】禁酒の効果を徹底解説」にまとめた。最初の1週間に戻りたい人は「禁酒1週間の効果」から。

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