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禁酒1週間の効果【750人のデータで検証】

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「もう1杯だけ」。そう言いながら、気づけば缶が3本空いている。翌朝、アラームより先に目が覚める。頭が重い。胃がむかつく。「昨日も飲みすぎた」。

わかっているのにやめられない。健康診断で引っかかる。それで禁酒を調べ始める。でも気になるのは結局「やめて、本当に何か変わるのか?」だろう。

私は依存症克服アプリQuitMateを運営している。アルコールカテゴリだけで約750人のユーザーがいて、これまでに累計2,850回以上の禁酒チャレンジが記録されてきた。このデータから断言できるのは、最初の1週間で、自覚できるくらいには身体が変わるということ。ただし、最初の3日間は本当にしんどい。データが、それを証明している。

禁酒1週間の朝

禁酒1日目〜3日目:リセットの6割がここで起きる

最初の3日間は「効果」なんて感じている余裕はない。

QuitMateのデータでは、禁酒に失敗してリセットした人の約6割が、最初の3日以内に脱落している。 裏を返せば、ここが最大の山場となる。

実際、アプリにはこの時期の投稿がずらりと並ぶ。

「寝付きが悪い上に早くに目覚めてしまう。以前も仕事あるのに寝れないのがストレスで失敗したから、今度こそは!」(1日目)

「寝汗がすごくてTシャツがびっしょりになるくらい。髪の毛もかなり濡れてた」(1日目)

「想像以上に離脱症状が辛いです…メンタルにもきてます」(3日目)

不眠、寝汗、頭痛、イライラ。これは身体がアルコールなしの状態に適応しようとしている反応で、異常ではない。毎日お酒が入ってくる前提で身体が慣れていたのに、急にゼロになるわけだから、身体が戸惑うのは当たり前だ。

投稿数を日別に見ると、0日目(決意の投稿)が1,096件に対して、3日目は330件。約3分の1まで減る。それだけ多くの人がこの3日間で脱落していることが、数字にも表れている。

で、肝心なのは3日目がピークだということ。「頭痛、イライラがあるけど、ダラダラしてたらマイナスな事を考えるので、実家の草刈りに精を出してます」と3日目に書いた人がいた。この時期を乗り切った人の投稿を見ると、身体を動かしたり、何かに没頭して気を紛らわせている人が多い。ここさえ越えれば、流れが変わる。

禁酒4日目〜5日目:3日越えた人の約70%はここから走り切る

ここからの数字が面白い。

QuitMateの禁酒チャレンジで、3日を越えた人の約70%が、そのまま1週間まで到達している。 3日目までの脱落率の高さとは対照的に、4日目以降は一気に続けやすくなる。

理由は、投稿を読めばわかる。身体の変化が始まるからだ。

「今日も呑まないよう。朝が清々しい」(4日目)

「禁酒直後は不眠で辛かったけど、最近は気付いたら寝てます。良かったです。」(5日目)

「飲んだ時の眠りの浅さの辛さを思い出して飲まずに行けました」(5日目)

朝が変わる。 これが禁酒1週間で一番インパクトのある変化だと思う。

お酒で寝ていたときは肝臓がフル稼働していたから、実は身体が全然休まっていなかった。4日目あたりから、本来の深い眠りが戻ってくる。夜中に目が覚めなくなる。二日酔いのない朝は、想像よりかなりいい。

もう一つ、2日目にこう書いた人がいた。「今日お酒飲みませんでした。うれしいです。部屋の片付けをしてスッキリしました。お酒を飲まないとこんなに活動できるんだなぁ。どれだけ時間を無駄にしてきたのか…」。飲まない夜に手持ち無沙汰になって、片付けや読書を始める人は多い。お酒に使っていた時間とエネルギーが、そのまま別のことに向かう。

顔のむくみも抜け始める。鏡を見て「あれ、フェイスライン出てきた?」と気づく人は4〜5日目に多い。

禁酒6日目〜7日目:「飲まなくてよかった」が確信に変わる

1週間が近づくと、身体の変化だけじゃなく、気持ちが変わる。

「朝の気分がハッピーすぎる。酒鬱から抜けだせたかなー」(6日目)

「食事中にお酒を勧められたが、きっぱり断ることが出来た」(6日目)

「断酒初日から4日間は不眠に悩まされたが少しずつ寝られるようになり、まだ7日目だが既にアルコールを絶った効果を実感している」(7日目)

1〜3日目は「飲みたい、でも我慢」だった。7日目は「飲まなくてよかった」に変わっている。我慢から確信へ。この差は大きい。

肌の変化もこの時期に出てくる。アルコールは肌の水分を奪い、炎症を起こす。それが1週間止まるだけで、顔色が一段明るくなる。体重もじわじわ減り始める(毎日ビール3本なら1週間で約4,200kcalカット)。頭のモヤが晴れて集中力が戻る感覚もある。

7日目にこう書いた人がいた。「盆踊りに参加して周りが酒を飲む中、我慢できた自分を褒めてやりたい。ただ、代わりに甘いもの食べすぎてしまった」。実際、禁酒初期に甘いものが増える人は多い。でも、飲まなかった。それだけですごい。

1週間を乗り越えるために

ここまでのデータと投稿から見えたことを3つ。

まず「3日だけ」と決める。 3日を越えれば、約70%がそのまま1週間まで走り切っている。最初から「1週間」と思うとハードルが高いけど、「まず3日」なら気合でなんとかなる。3日越えたら身体が楽になる。

飲む「動作」を代替する。 冷蔵庫のビールをノンアル飲料か炭酸水に入れ替える。投稿を見ていると、1週間続いた人の多くが「ノンアルで乗り切った」と書いている。「飲む」動作自体が習慣になっている場合、何かを手に持ってプシュッと開ける行為があるだけで衝動が収まることがある。

変化を記録する。 睡眠の質、朝の気分、体重、肌の調子。QuitMateで禁酒初期に毎日投稿している人ほど、長く続いている印象がある。ある人は5日目にこう書いていた。「このアプリってみんなリセットした時とか辛いときにもしっかり共有してくれてて、普通のSNSみたいに良いことばかり切り取ってないから、すごく居心地が良い」。完璧を目指さなくていい。今日飲まなかった、それを書く。それだけでいい。

まとめ

結論ははっきりしている。

勝負は最初の3日間。 リセットの6割がここで起きる。でも3日を越えた人の約70%は、1週間まで走り切れる。全体で見ても、約3分の1のチャレンジが1週間の壁を越えている。

4日目の朝に「あれ?」と思う瞬間が来る。身体が応えてくれる。その手応えが、次の1日をつくる。

2週目以降に起きる変化については「禁酒2週間の効果がすごい!身体と心の変化まとめ」に書いた。

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